宮原知子【写真:Getty Images】

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海外ファンに議論を呼んだ採点、ソチ団体銅のワグナー「美しさ、エレガントさ保っている」

 平昌五輪は11日、フィギュアスケート団体予選が行われ、女子ショートプログラム(SP)で宮原知子(関大)が68.95点で4位。回転不足として得点が伸びなかった判定に対し、海外ファンから「サトコ・ミヤハラ(の得点)は盗まれた」などと議論を呼んでいたが、前回ソチ大会のメダリストは「サトコのプログラムが好き」と評価している。

 己の演技は貫いた。宮原は冒頭の3回転ルッツ―3回転トウループの連続ジャンプを見事に着氷。その後も「ミス・パーフェクト」の異名通り、ミスのない演技を披露した。滑り終えると笑顔とともにガッツポーズを見せた全日本女王。しかし、まさかの展開が待っていた。

 チームメートとともに待ったキスアンドクライで表示された得点は「68.95」。予想以上に得点が伸びずに宮原に笑顔はなく、少し驚いた表情を見せていた。結果として冒頭の連続ジャンプに回転不足が取られ、判定に泣いた形だ。これには世界のファンもSNS上で「正義が感じられない」などと投稿し、議論を呼ぶことになった。

国際大会で鎬を削ってきた盟友「サトコのプログラムが好き」

 しかし、前回のソチ五輪団体銅メダリストのアシュリー・ワグナー(米国)はツイッター上で、宮原の演技と同時刻に「サトコのプログラムが好き」と投稿。「美しさやエレガントさを保ちながら、彼女を鋭く、そして強くもさせるから」と全日本女王の演技について、つづった。

 ワグナーといえば、全米選手権を3度制覇した実力者。今大会は同大会で4位に終わり、2大会連続の出場権は逃したが、美しいスケーティングに日本にファンも多く、宮原とも国際舞台を鎬を削ってきた。それだけに、盟友の演技を認めているようだ。

 宮原の演技内容については「回転不足かどうかなんて、どうでもいいことだ。彼女はただただ偉大なダンサーで私はずっと愛している」「あまりに優雅。偉大なパフォーマンス」と海外ファンから称賛する声も相次いでいた。

 得点こそついてこなかったが、女子シングルで巻き返せるか。世界が注目している。(THE ANSWER編集部)