「歩きスマホ」の危険が無くなる? スマートスピーカー機能搭載スマホの増加が事故を減らすかも
スピーカーに話しかけるだけで音楽を流したり、家電の電源を入れてくれたり、情報検索ができたりする。そんな便利な製品がここのところ相次いで発売になっている。
・LINEの「Clova WAVE」
・グーグルの「Google Home」、
・アマゾンの「Echo」、
と、国内でも3社から発売が開始されている。
これらの製品は音声AIアシスタントを搭載しており、見た目はスピーカーだが中身は画面の無いスマホのようなものだ。インターネットに接続することで様々な情報を音声で入手できるのである。そのためスマートスピーカーと呼ばれることも多い。
日本でも発売になったアマゾンのEcho
だが音声AIシステムを使うことができるのはスピーカーだけではない。
実は、同じシステムを搭載したスマホも次々と発売になっているのだ。
たとえば日本でも発売されるLGの「V30+」は、グーグルのGoogle Assistantを搭載している。Google Homeと同様に、話しかけるだけで情報検索が可能だ。
またグーグルが自ら出しているスマホ「Pixel 2」も、Google Assisntantを搭載している。
このほかにもHTCの「U11」は海外でGoogle Assistantと、アマゾンの音声AIシステムAmazon Alexaの対応を売りにしている。
つまりU11はEchoとGoogle Homeを一つのスマホで利用できるわけだ。
Google Assistantなどに対応するHTC U11
もちろん外出中、スマホに向かって
「今日の天気を教えて」
と語り掛けるのは、まだまだ恥ずかしいと感じる人は多い。
また電車の中で声を出してスマホに話しかけるのは、マナー的にも避けたいと思う人もいるだろう。
そうしいた気遣いをする人は、音声での操作は室内だったり、一人でいたりする場所などで使うようにして、人が多い場所ではこれまで通りアプリを指で操作して使うほうがいいだろう。
実際、現時点のスマートスピーカーは、開発や学習など、成長途中といえる製品だ。そのため、まだできることはあまり多くない。
「何に使おうか迷う」
と考える人も多い。
また、
「面白いことを言って」
と、会話を中心に使う人も多い。
スマートスピーカーの普及は、いま始まったばかりだ。
とはいえ、全世界で学習と機能改善が行われており、実用性が向上するまでに、そう長い時間はかからないだろう。
すでにアマゾンEchoは利用できる「スキル」、つまり音声に対応するアプリが日本だけでも250以上もある。
例えば、三菱住友銀行はEchoに話しかけるだけで銀行の残高を確認することができる。残高確認に、もはやスマホのアプリは不要となる。
サムスンは自社開発の音声AIアシスタント「Bixby」を開発し、すでに自社スマホへ搭載している。まだ日本語には完全対応していないものの、早い時期に対応するだろう。
スマホメーカーも、音声AIアシスタントの開発に取り組んでいるのだ。
Galaxyには音声AIアシスタントBixbyが乗っている
スマホメーカーにとっても、独自の音声AIアシスタントの搭載は、他社との差別化における、次の一手として有効だ。
そうなれば来年の今ごろは、スマホに話しかけるだけで、銀行の残高を確認することくらい当たり前になるかもしれない。
それだけではなく、普段スマホのアプリの多くが音声での操作に対応してくる可能性も大きい。
最近はスマホの画面を見ながら歩く「歩きスマホ」が問題になっているが、いずれ人々はスマホに向かって話しながら歩く「話しスマホ」を行う人が増えるだろう。
「話しスマホ」であれば、視界を遮らず、前を向いて歩けるので、スマホの画面に夢中になって赤信号を渡ってしまう、なんて事故も無くなるかもしれない。
山根康宏
・LINEの「Clova WAVE」
・グーグルの「Google Home」、
・アマゾンの「Echo」、
と、国内でも3社から発売が開始されている。
これらの製品は音声AIアシスタントを搭載しており、見た目はスピーカーだが中身は画面の無いスマホのようなものだ。インターネットに接続することで様々な情報を音声で入手できるのである。そのためスマートスピーカーと呼ばれることも多い。
日本でも発売になったアマゾンのEcho
だが音声AIシステムを使うことができるのはスピーカーだけではない。
実は、同じシステムを搭載したスマホも次々と発売になっているのだ。
たとえば日本でも発売されるLGの「V30+」は、グーグルのGoogle Assistantを搭載している。Google Homeと同様に、話しかけるだけで情報検索が可能だ。
またグーグルが自ら出しているスマホ「Pixel 2」も、Google Assisntantを搭載している。
このほかにもHTCの「U11」は海外でGoogle Assistantと、アマゾンの音声AIシステムAmazon Alexaの対応を売りにしている。
つまりU11はEchoとGoogle Homeを一つのスマホで利用できるわけだ。
Google Assistantなどに対応するHTC U11
もちろん外出中、スマホに向かって
「今日の天気を教えて」
と語り掛けるのは、まだまだ恥ずかしいと感じる人は多い。
また電車の中で声を出してスマホに話しかけるのは、マナー的にも避けたいと思う人もいるだろう。
そうしいた気遣いをする人は、音声での操作は室内だったり、一人でいたりする場所などで使うようにして、人が多い場所ではこれまで通りアプリを指で操作して使うほうがいいだろう。
実際、現時点のスマートスピーカーは、開発や学習など、成長途中といえる製品だ。そのため、まだできることはあまり多くない。
「何に使おうか迷う」
と考える人も多い。
また、
「面白いことを言って」
と、会話を中心に使う人も多い。
スマートスピーカーの普及は、いま始まったばかりだ。
とはいえ、全世界で学習と機能改善が行われており、実用性が向上するまでに、そう長い時間はかからないだろう。
すでにアマゾンEchoは利用できる「スキル」、つまり音声に対応するアプリが日本だけでも250以上もある。
例えば、三菱住友銀行はEchoに話しかけるだけで銀行の残高を確認することができる。残高確認に、もはやスマホのアプリは不要となる。
サムスンは自社開発の音声AIアシスタント「Bixby」を開発し、すでに自社スマホへ搭載している。まだ日本語には完全対応していないものの、早い時期に対応するだろう。
スマホメーカーも、音声AIアシスタントの開発に取り組んでいるのだ。
Galaxyには音声AIアシスタントBixbyが乗っている
スマホメーカーにとっても、独自の音声AIアシスタントの搭載は、他社との差別化における、次の一手として有効だ。
そうなれば来年の今ごろは、スマホに話しかけるだけで、銀行の残高を確認することくらい当たり前になるかもしれない。
それだけではなく、普段スマホのアプリの多くが音声での操作に対応してくる可能性も大きい。
最近はスマホの画面を見ながら歩く「歩きスマホ」が問題になっているが、いずれ人々はスマホに向かって話しながら歩く「話しスマホ」を行う人が増えるだろう。
「話しスマホ」であれば、視界を遮らず、前を向いて歩けるので、スマホの画面に夢中になって赤信号を渡ってしまう、なんて事故も無くなるかもしれない。
山根康宏