洋画家でもあり書道家でもある中村不折(1866-1943)が私財を投じて建てられたという起源を持つ台東区立書道博物館。この博物館の撮影禁止の注意書きの文章が面白いということを、『三省堂国語辞典』編集委員の飯間浩明氏(@IIMA_Hiroaki)がツイートして話題となっています。

台東区・書道博物館で、「撮影禁止」などの注意書きが、どれもニヤッとさせる文言で面白い。何しろ撮影禁止エリアなので、超いい加減な模写をお目にかけます。原物はよっぽどユーモアのある書家の方が書いたと思われます。

撮影禁止なので、メモ用紙に模写して自宅で清書したという飯間氏の書。「大してインスタ映えもしないので」「写真撮影は御遠慮下さい」という内容もユニークですが、飯間氏の模写も見事。「なるほど、模写は禁止されていませんね」とその機知に対する賞賛の声も上がっていました。

実際の書道博物館の標語は、公式『Twitter』(@shodo_museum)の画像にチラッと写り込んでいます。

ご好評を頂いております書道博物館企画展「あの人、こんな字!―歴史上の人物たち―」中国編、本日より第4期展示となります。芸術の秋、教科書で学んだ有名人の字をぜひお楽しみ下さい。

おそらく中村不折の書をインスパイアしたと思われる字ですが、実際に聞いたという人のツイートによると学芸員さんの手とのこと。「触ってもご利益はありません」といった手書きの注意書きや案内も見所で、向かいには正岡子規(1867-1902)の邸宅があるという文化的な立地。書道に関心のある人ならば、一度は訪れてみると楽しめるのではないでしょうか。

台東区立書道博物館
http://www.taitocity.net/zaidan/shodou/ [リンク]

※画像は『Twitter』より
https://twitter.com/IIMA_Hiroaki/status/927494669843423232 [リンク]

―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』