夢を打ち砕いた選手も…日本代表サポーターにとって「トラウマ」な選手たち

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 オーストラリア戦を終え、サウジアラビアとのワールドカップ予選を控える日本代表。

 今回は、そんな日本のサポーターにとって「トラウマ」とも言えるサッカー選手を探してみた。

■オムラム・サルマン
生年月日:不明
国籍:イラク
ポジション:FW

 1993年10月、初のW杯出場まであと一歩と迫っていた日本代表。

 しかし、2−1とリードして迎えたイラク戦の後半アディショナルタイム、その夢は無残にも打ち砕かれることになる。

 ショートコーナーからフセイン・カディムがクロスをあげ、中で待っていたオムラム・サルマンがヘディングで合わせる。ボールは無情にもGK松永成立が守るゴールへと吸い込まれていった。

 これがいわゆる「ドーハの悲劇」だ。今ではW杯出場が当たり前になっているが、このシーンを見る度悪夢を思い出すという人も決して少なくはないだろう。

■ウミト・ダヴァラ

生年月日:1973/07/30(44歳)
国籍:トルコ/ドイツ
ポジション:MF

 自国開催のW杯で、日本のベスト8進出の夢を打ち砕いたのがこの男だ。

 宮城スタジアムで行われたトルコ戦、日本はミスからトルコにCKを与ると、エルギュン・ペンベのキックからウミト・ダヴァラに頭で決められた。

 日本はその後、三都主アレサンドロのフリーキックがバーを強襲するなどチャンスを作るがゴールを割ることができず、ベスト16敗退が決まった。

 トルコ相手に互角にやれていただけに、その悔しさは一入であった。そしてその感情は、直後に行われた韓国対イタリア戦の結果によってさらに複雑なものとなる。

■ティム・ケーヒル

生年月日:1979/12/06(37歳)
国籍:オーストラリア/サモア
ポジション:MF、FW

 かつて、これほどまでに日本のサポーターに恐れられた選手がいただろうか? W杯の本大会や予選で計5ゴールを奪ったティム・ケーヒルこそ、まさに「トラウマ」と呼ぶべき存在だろう。

 空中戦の強さはワールドクラスで、中澤佑二をもってしても手を焼いたほど。ボールへの反応も良く、神出鬼没の動きで日本のDFたちを苦しめた。

 日本にとって長く天敵に近い存在だったが、先日行われたワールドカップ予選でついにケーヒルのいるオーストラリアからワールドカップ予選で勝利。年齢を考えると、これで対戦は最後になるだろうか?

■パク・チュヨン

生年月日:1985/07/10 (32歳)
国籍:韓国
ポジション:FW

 ロンドン・オリンピックの銅メダルをかけた日韓戦。これ以上ないスリリングな一戦で、日本から先制ゴールを奪ったのがオーバーエイジでの招集となったパク・チュヨンだった。

 0−0で迎えた38分、カウンターから一人でボールを運ぶと、強引なシュートでニアサイドを割る。ゴール後にはコーナーフラッグ近くに滑り込み、お馴染みでもある“祈り”のパフォーマンスを見せた。

 結局この後、韓国はパク・チュヨンが起点となってク・ジャチョルの追加点。0−2と敗れた日本は、あと一歩のところで44年ぶりのメダル獲得を逃した。

■ディディエ・ドログバ

生年月日:1978/03/11(39歳)
国籍:コートジボワール/フランス
ポジション:FW

 2014年ワールドカップの初戦、日本は初戦でコートジボワールと対戦。本田圭佑のゴールで幸先良く先制し、試合を優位に進めていた…そう、あの男がピッチに登場するまでは。

 劣勢のコートジボワールは62分にディディエ・ドログバを投入すると、そこから流れは一気に変わる。するとセルジュ・オーリエのクロスから64分、66分にそれぞれ失点し、あっという間に逆転。日本は1−2で敗れ、ワールドカップにおいて非常に重要な初戦を落とした。

 結局ドログバはゴールに絡まなかったものの、この選手の交代は間違いなくゲームの流れを左右した。途中交代の際にテレビに映ったあの眼光の鋭さを、未だに忘れることができない。

(記事提供:Qoly)