YouTubeが2012年から提供してきた動画加工ツールの「顔のぼかし処理」機能を強化し、特定の人だけを選んでぼかしを入れられるようになりました。

YouTube Engineering and Developers Blog: Blur select faces with the updated Blur Faces tool

https://youtube-eng.googleblog.com/2017/08/blur-select-faces-with-updated-blur.html

もともと「顔のぼかし処理」機能は、映像に登場する人物の顔を自動的にすべて検出して、誰かわからないようにぼかしをかけるというものでした。2016年2月からは、ぼかしを入れる場所をユーザーが選択すると、対象が移動しても追尾してぼかしをかけてくれるという「カスタムぼかし」機能も提供されてきました。

今回、YouTubeによる機能強化によって「顔のぼかし処理」は「特定の顔をぼかす」ことが可能になりました。以下のツイートの埋め込み動画でも、その力を確かめることができます。



左側にムービー内に登場する人物一覧が表示されています。



それぞれの顔にマウスオーバーすると、その顔がどこに登場するかという情報も表示されます。ぼかしをかけたい人を選択すると……



右側のプレビュー画面でわかるように、ぼかしがかかりました。画像右側の赤い服の男性は選択されていないのでぼかしはかかっていません。



画面が切り替わって、別の人物が登場しましたが、しっかりぼかしがかかっていて誰だかわかりません。



3人並んで歩くシーンでは右端の女性だけぼかしがかかっています。



ここで、ぼかしをかける人のチェックを入れ替えます。



するとすぐに処理が行われ、今度は左側の女性にぼかしがかかり、右の女性のぼかしが外れました。



なお、100%の精度を保証するものではないため、映像の公開前にしっかりプレビューで確認を行うように、とのことです。