Photo by Nicholas Kennedy Sitton(写真はイメージです)

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 男性医師とのダブル不倫疑惑が報じられて釈明会見を開いた女優・斉藤由貴(50)に擁護の声が続々と上がっている。その一方、同じ不倫騒動の渦中にある元SPEEDの今井絵理子参院議員(33、比例、自民)には「安っぽい不倫」などといった批判があり、明暗がくっきり分かれる事態となっている。不倫が許されない行為であることに違いはないはずだが、なぜここまで評価に差が生まれてしまったのだろうか。

■今井議員の“ウソくさい釈明”の影響で斉藤由貴の好感度上昇?

 芸能界では破天荒キャラで知られる女優の遠野なぎこ(37)が斉藤を熱烈支持。遠野は7日夜にTOKYO MXの情報バラエティ『バラいろダンディ』に出演し、斉藤の不倫騒動について「今井絵理子議員みたいな安いニオイがする不倫とは一緒にしてほしくない。全く違う」と主張した。

 不倫報道の前日にちょうど収録で斉藤と会ったという遠野は「同性から見ても恋愛に近いドキドキ感がある。目が合っただけで。収録が終わってみんなで『キレイな人だね。あれはヤラれるわ』ってみんな言ってたくらい本当に斉藤さんワールド、色っぽいです」と語り、さらに「昔は女優さんっていうのは大酒飲みで男も何人もいて大暴れして、それで役を深めていく」と擁護論を展開した。

 また、8月8日付の『日刊ゲンダイ』は「不倫願望の世代を味方に 斉藤由貴“無作為”会見の作戦勝ち」と題した記事を掲載し、釈明会見によって斉藤の評価がむしろ上がっているとの見解を示している。

 さらに、驚くことに1993年に斉藤との不倫が報じられた川崎麻世(54)の妻・カイヤ(55)まで「記者会見を見たら、すごく正直な人間だと思った」「私は斉藤さんを信じます」などと語り、かつての「夫の不倫相手」の援護射撃をするという異例の事態まで起きている。

「斉藤さんは会見で、医師との“恋人つなぎ”を撮られたことについて『記憶がない』としながらも『優しくされて、一瞬甘えたくなった』『好意があるから、ふわっとなった』と告白。白々しい完全否定はせず、夫に対しても『責められて当然』と自身の非を認めている。見え透いたウソや身勝手な言い分ばかりの釈明会見にウンザリしていた視聴者にとっては新鮮に感じられたのでしょう。また、会見時はボサボサ髪も相まって独特の色気を放っており、これが『なぜか許せてしまう』と中高年世代の男性たちに好評。その一方で『いつまでもキレイでときめいていたい』という不倫願望を持った同世代の女性たちにも共感され、むしろ女優としての評価を上げたと指摘されるほどの支持を得ているようです」(週刊誌記者)

 一方、同時期に不倫騒動が起きた今井議員はボロクソ状態。メディアで厳しく不倫疑惑を追及され、ネット上でも擁護コメントを見つけるのが困難なほど批判が殺到している。

「今井議員は『手つなぎ写真』だけでなくお相手の橋本健・神戸市議(37)とホテルの同じ部屋に宿泊したとされ、今井議員が濡れ髪&ガウン姿で廊下に出てきたところまで撮られている。そこまで決定的な証拠がありながら『一線を越えていない』と言い張り、橋本市議も『寝ているうちに無意識に手をつないでしまった』なとと釈明。しかし、後に『週刊新潮』(新潮社)が今井議員の方から橋本市議の肩にもたれかかって寝ている写真や、二人が手をつないで新幹線の車内を歩いている動画を公開したことで釈明の“ウソくささ”が際立ってしまった。この二人の釈明はあまりに稚拙で世間を欺くかのようなものだったため、その影響で斉藤さんの会見の好感度が上がったといえそうです」(前出・週刊誌記者)

 もちろん斉藤に対しても批判の声はあり、和田アキ子(67)は自身の番組『アッコにおまかせ』(TBS系)で「かわいいと得するよね。普通ならボロクソに言われんで」とチクリ。さらに、エジプト人タレントのフィフィ(41)は7日付の自身のTwitterで「独特の空気感でなんか許せちゃうなんて意見もきくけど、散々誤解される行動しておいて、ポワ〜ンとした会見で誤魔化しちゃうとかね、あんな感じで男横取りする女子が一番危険よね」と指摘している。

 だが今井議員への批判に比べればバッシングはごくわずか。本来なら不倫問題は仕事を失うことにもなりねず、今井議員に対しては辞職を求める声が高まっているが、斉藤はKDDI「au」などのCM契約や今後の出演作品に今のところ影響なし。釈明会見の“上手さ”が明暗を分けたといえそうだ。

文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。