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東京工業大学で8月下旬に開催予定の知的財産に関するセミナーで、参加者を募るチラシに使われた画像が、著作者に許諾なく使われていたとして、ネット上で話題になっている。セミナーを企画した研究室によると、関係者から指摘を受けて、新しいチラシに変更したが、一部は配布されてしまったという。同研究室の教授は「面目ないかぎり」と話している。

問題になったのは、東工大の研究室が主催で8月30日に開かれる予定のセミナーの参加者を募るチラシ。このセミナーは、全国の高校生、高専生、大学生などに機会が与えられている「パテント(特許)コンテスト」(独立行政法人・工業所有権情報・研修館主催)へ、「東工大生から一人でも多く応募する人を出したい」という意図から企画された。

ところが、セミナーを学内で告知するために制作されたチラシには、東工大の学生サークル「マイスター」の画像が無断で使われていた。マイスターは、鳥人間コンテストなどに出場しており、学内で有名なサークル。無断使用された画像は、マイスターのホームページにも掲載されている人力飛行機を描いたものだった。

ツイッター上で8月4日、この画像を制作した人物が指摘したことがきっかけで話題になった。セミナー主催の研究室教授によると、チラシは4日から配布しはじめたが、その日のうちにとりやめて、新しいもののに切り替えた。教授によると、チラシは外部協力者につくってもらったものだという。

すでに関係者に向けて、謝罪の連絡をおこなったそうだ。教授は「私のほうで、しっかりと内容を確認したうえで配布しないといけなかった。知的財産分野の教員として、面目ないかぎりだ。本来ならば許諾を得て載せないといけないものだった。その手続きがとられていなかった。外部に頼んだという言い訳はできない」と反省しきりだった。

(弁護士ドットコムニュース)