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 今月27日、歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)と長男の勸玄くん(4)が出演していた舞台・『七月大歌舞伎』が千秋楽を迎えた。この公演は海老蔵の妻である小林麻央さん(享年34)が亡くなった先月22日直後に開始され、勸玄くんは夜の部にあたる「駄右衛門花御所異聞」に出演。休演日を除いた24日間市川海老蔵と宙乗りをこなした。勸玄くんの宙乗りは、歌舞伎役者のなかでも史上最年少となる。

 千秋楽の朝、海老蔵はブログを更新しており、勸玄くんに「よくやったなあと一回だよ」とエールを送った。また「でもね、これから君のドラマが始まるんだよ。と全て終わってから伝えようと思います」と綴り、千秋楽は終わりの始まりであることを伝える決意を述べている。また海老蔵は自身が若い頃、千秋楽は終わりだと思って失敗を積み重ねたことを踏まえ、息子や娘にも自分が感じたことを伝えたいと父親の心情を記していた。

「無事に千秋楽を終え、海老蔵自身も感慨深いようです。とくに麻央さんが亡くなった直後で、悲しみが癒えないまま公演が始まったので、無事に乗り切れたことには安堵しているのではないでしょうか。海老蔵にとっては、とても印象的な公演となったことでしょう」(芸能記者)

 麻央さん亡き後、こうした海老蔵らを支えてきたのは、母親の堀越希実子さんと義姉にあたるフリーアナウンサーの小林麻耶(38)だ。麻耶は、麻央さんの闘病中からずっと一家をサポートしており、子どもたちの母親代わりを務めていた。子どもたちのために、麻央さんがいるときと変わらない生活を続けさせるよう自分の時間を割いていたという。

■責任感が強すぎる小林麻耶が抱える不安要素とは?

「子どもたちを実の子のように世話する麻耶には、希実子さんも感謝しきりだそうです。今月12日には、麻耶の誕生日会が行われており、今後も麻央さんの遺志を継ぎ子どもたちを支えていくとのことでした。秋には長女が小学校の受験にも挑戦すると言われており、麻耶さんも出願や学校説明会に出席するなど、本気で取り組んでいるようです」(前出・芸能記者)

 しかしその一方で、麻耶自身も多忙を極めており、昨年には生放送番組の収録中に体調を崩し途中退席、それを機に芸能活動を休止する事態に陥ったため体調を心配する声も絶えない。今月3日にラジオ番組『Love in Action』(JFN系)の収録に、1年1カ月ぶりに復帰したが、それ以降現在まで、仕事と子どもたちの世話に奔走する日々だ。

 麻耶は麻央の月命日の日にはブログで、「悲しみが突然襲ってきたり寂しさは募るばかりですが家族がそれぞれ精一杯頑張っているので、私も頑張る力が出てきます」と記している。

「気丈にふるまっている麻耶ですが、やはり一度体調を壊しているので周囲は心配している。休養を勧められていたが、『麻央のことで仕事を休むのは関係者の方々に失礼』『妹の分まで私がやらなければ』と言って休まないようです。局アナ時代は“ぶりっ子”などと言われていた麻耶ですが、もともと真面目で責任感が強い性格なので、周囲は余計に心配している」(前同)

 多忙と自身の責任感の強さで倒れてしまっては元も子もない。自分を追い込み過ぎないようにとエールを送る業界関係者も非常に多いようだ。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。