仏パリでチャリティーオークションに出品された、橋から撤去された「愛の南京錠」を使ったアート作品(2017年5月3日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】フランスで、首都パリ(Paris)を流れるセーヌ(Seine)川にかかる橋にカップルたちが掛けた南京錠のチャリティーオークションが行われ、落札総額が24万9610ユーロ(約3100万円)に上った。売上金は移民・難民の支援に役立てられる。

 パリでは長年、観光などで訪れたカップルたちが名前のイニシャルを記した南京錠を橋の欄干に掛け、その鍵をセーヌ川に投げ込んで永遠の愛を誓うようになっていた。中でもルーブル美術館(Louvre Museum)に近いポンデザール(Pont des Arts)橋は特に有名だったが、錠の重みに耐えきれず一部が崩壊。事態を受けてパリ市当局は対策に乗り出し、2015年に錠の撤去作業を開始した。

 オークションは13日、パリ市が運営する公益質屋「クレディ・ミュニシパル(Credit Municipal de Paris)」で行われ、何百人もの人々が参加。橋から撤去された南京錠のうちの150個が、木材や再利用した敷石、またはアクリル製パネルと組み合わせた芸術作品として出品された。

 1作品当たりの予想落札価格は150〜200ユーロ(約1万9000〜2万5000円)だったが、再利用された敷石にエッフェル塔(Eiffel Tower)の模型を配して錠を掛けた作品「フランスの恋人(French Lover)」は2400ユーロ(約30万円)で落札された。しかし、オークションの最高落札価格は、錠とともに出品されたポンデザール橋の欄干の一部(重さ470キロ)の1万7000ユーロ(約210万円)だった。

 オークションの売上金は、流入する移民・難民の支援に取り組んでいる3団体に寄付される。

 この日のオークションは、極右青年運動「アイデンティティーの世代(Generation Identitaire)」の活動家十数人が、運動名や「金をパリ住民に、不法移民にやるな」などと叫んだため、一時中断した。
【翻訳編集】AFPBB News