「安い電気か、稼ぎのいい夫か」 「ENEOSでんき」CM炎上
「ENEOSでんき」のテレビCMがネット上で物議を醸している。小池栄子さん演じる主婦が、自由に使えるお金が少ないと悩み、夫に向かい「稼ぎのいい夫に変える」と発言しているからだ。
これを男性蔑視、女尊男卑だと問題視する人が出て、ちょっとした「炎上」騒ぎに発展している。
男性蔑視、女尊男卑の指摘
問題のCMは、JXエネルギーが2017年1月25日にユーチューブでも公開したENEOSでんき「主婦の決断」編。「ENEOSでんき」を使えば月々の電気代が割安になるというもので、友人と応接室でお茶を飲みくつろいでいる小池さんが、
「主婦ってさぁ、毎月自由に使えるお金って、少ないのよねぇ」
と友人に同意を求める。そして、その解決策は2つあるとし、
「安い電気に替えるか、稼ぎのいい夫に替えるか・・・」
と言い、ドアの隙間から小池さんの様子を恐る恐る覗いていた夫役の古舘寛治さんに目を向け、
「本気よ!!」
と啖呵を切るというもの。そして恐怖で顔が引きつった古舘さんの体が吹っ飛んで行くシーンで終わる。
これを見た人たちはCMとはいえ、あまりに一方的な夫婦関係に、「呆れる」「不快だ」という声が挙がり、男性蔑視、女尊男卑だとの指摘が相次ぐことになった。
「このCMに関する取材はお受けしておりません」
ツイッターや掲示板には、
「カネのためなら旦那も替えるって・・・」
「このCMは男性の扱いも問題ですが、世の主婦・女性はこのような考えであるという誤解を生みかねないものでもあり、困りものですね」
「男性蔑視というか、女性蔑視でもあると思うが。男性に経済的に依存しているのが通常ということが前提なわけだろ」
などといったことが書き込まれている。
掲示板では、もしこれが男女逆で、例えば「安い電気に替えるか、やりくり上手な妻に替えるか」 となれば、ただでは済まない、と主張する人もいる。
JXエネルギーにクレームを入れた、という書き込みもあり、このCMの制作意図や視聴者の反応について、J-CASTニュースは2月1日に同社に取材を申し込んだが、同社広報は、
「このCMの件については取材をお受けしておりません」
との答えだった。