半端ないキープ力でタメを作った大迫。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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[ロシアW杯アジア最終予選]日本 2-1 サウジアラビア/11月15日/埼玉
 
 3トップの真ん中を任された大迫は吸い付くようなトラップと力強いキープで抜群のタメを作った。敵からすれば非常に厄介なプレーで、サウジの守備陣を混乱させたという意味で彼の貢献度は大きかった。

 グッと腰を落としてもバランスを崩さず、サウジアラビアのキャプテンでCBのオサマ・ハウサウィ(3番)にボールを触らせないようにしっかりとガード。この一枚は、大迫の“絶妙なキープ”を捉えた決定的瞬間と言える。
 
 サウジアラビアのファン・マルバイク監督は「前半のうちにいくつかイエローカードをもらったのが誤算だった」というニュアンスのコメントをしていたが、その点でも最前線でファウルを誘発した大迫は勝利の立役者と言えるだろう。

 チームメイトの原口も、その“収まり具合”を褒めていた。

「日本にとって大きかったですね。収まり方がすごいので。僕も前を向いて仕掛けられるシーンがたくさんありましたし。日本にとって重要な役割をしてくれたと思います」

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は就任以降、「ストライカーを探している」と言ってきた。サウジアラビア戦でまさに前線の基準点となっていた大迫は、ハリルホジッチ監督が求めるストライカー像にマッチした選手なのかもしれない。

取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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