武蔵小杉

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 右肩上がりの経済成長はとうに終え、低成長時代に突入したニッポン経済。それでもバブルのごとく稼ぎ倒す強者は、少数ながら存在する。彼らは常人と何が違うのか――新型富裕層に秘密のスキームを直撃した!

<富山壮太郎さん(仮名・38歳)…年収5000万円/マンション転売>
有名国立大学を卒業後、大手IT企業に就職。10年で退社し、大学時代の友人とコンテンツ会社を起業。4年で会社を売却し、億単位の収入を得る。この頃から本格的に不動産投資を開始。現在は不労所得だけの生活を送る

◆狙うは中国人富裕層。高級タワマンが大人気

 立ち上げたベンチャー企業を売却後、その資金をもとに本格的にマンション投資を始めた富山壮太郎さん。

「価値がないと思っている人が多くても、特定の需要さえあればマンションは売れます」

 と語る言葉には実感がこもる。

 最初に目をつけたのが武蔵小杉だった。ここ5年で一気にタワマンが林立した街だ。

「1年前、中国人富裕層の需要を当て込んで最上階の2LDKを6500万円で購入。1年もたたないうちに1500万円ほど資産価値が上昇したので、4月に売却しました。やはり、最上階という付加価値が大きかった」

 武蔵小杉から住み替えの予定で購入した新宿の「富久クロスコンフォートタワー」は、住む前に売却となった。

「未完成の状態で購入しましたが、相場価格が急上昇していたので購入から3か月で売却しました。7000万から9000万まで上がったので上出来です」

 富山さんの快進撃はこれだけではない。今年1月に完成した港区芝浦の「グローバルフロントタワー」も未入居で売却。

「知り合いの資産家から、『大手企業の役員がこぞって購入しているよ』と聞いたので、特定の人に人気があると思った」

 と語る。売却を決めてわずか1か月で売買契約が成立、こちらも2000万円のプラスになった。

 富山さんの勝因は、昨年のマンション相場の上昇に乗れたことが大きいが、これは都心に限らない。彼の眼は今、地方に向いている。

「札幌や博多は年10%も価格が上昇する物件もあるほど、マンション価格が高騰しているんです」

 背景にあるのは、周辺自治体からの高齢者の人口流入だ。築3年以内、1LDKで3000万円前後の物件が人気だという。昨年買った北海道・すすきのの1LDKは500万円値を上げて売却した。「特定の人からの需要」という意味では、郊外の一軒家も狙い目。引っ越しされるリスクが少なく、若い夫婦からのニーズが高い。

 やや値は張るが、東上線沿線の築浅・広めの4LDKを3000万円、さらに離れた郊外の2000万円の一軒家を今年購入した。

「投資目的の一軒家購入はメガバンから嫌がられますが、地銀でローンを組めば審査が通りやすい。利回りは18%なので下手なマンションに手を出すより全然いい」

<富山さんの富豪哲学>
・タワマンはあえて都心上層階を狙え!
・地方都市のタワマンは首都圏よりアツい!
・郊外の一軒家は築浅・広めを狙う

― [新型富裕層]の裏錬金術 ―