日本にある「珍」注意報...毒キノコ、カメムシ、手りゅう弾、夫婦ゲンカまで!?
2015年9月25日、岡山県全域に「毒キノコ注意報」が発令された。
岡山初となる同注意報は、キノコが原因とみられる食中毒が相次いで発生したことを受け、県生活衛生課が発令したもの。毒キノコを「採らない・食べない・売らない・人にあげない」を4原則として、食中毒を予防するための注意喚起を行うという。
毒キノコ注意報が話題に...(elminiumさん撮影、flickrより)
そのシュールな語感のインパクトからか、ネットを中心に大きな話題を集めた今回の「毒キノコ注意報」。ツイッターには、全国のユーザーから「そんな注意報、初めて聞いたわ」「字面が衝撃的すぎる」などといった書き込みが相次いだ。
しかし、新潟県民からは「え、当たり前じゃないの?」といった反応が寄せられている。実は、新潟では毎年のように発令されているものらしく、地元民にとっては最早「お馴染み」ともいえる注意報なのだとか。
そう考えると、この度の毒キノコ注意報のほかにも、各地にはユニークな「珍」注意報が埋もれていてもおかしくない。というわけで、Jタウンネット編集部が全国の一風変わった注意報や警報を調査してみたぞ。
宮城県では、「カメムシ注意報」が発令中!
まず気になったのは、宮城県で15年7月29日に発令された「カメムシ注意報」だ。
この注意報は、カメムシの放つ悪臭に耐えかねた地元住民が要求したもの――ではなく、イネ科作物の種子を好んで食べる「斑点米カメムシ類」に対する注意を喚起するものだ。この種のカメムシが田んぼに大量発生すると、米の品質を大きく低下させてしまう。そのため、農家に向けて害虫の除去法などを発表したのが、この「カメムシ注意報」である。
「カメムシ注意報」の対象は、稲作農家が中心(KIUKOさん撮影、flickrより)
修羅の国、福岡では「手りゅう弾」注意報が!
一部では、修羅の国と揶揄される福岡県。同県警察は、11年からホームページ上で「手りゅう弾注意報」を呼び掛けている。
手りゅう弾による犯罪が福岡で急増しているとのことで、同ページは「手りゅう弾は人を殺すための武器!」として、その危険性を改めて注意する内容になっている。ページの中では、手りゅう弾の威力や、発見時の対処法などが具体的に紹介されている。普通に生活していればほぼ100%お目にかかることはないと思われるが、仮に見つけてしまった場合には、福岡県警のアナウンスする「絶対に、踏んだり、触ったり、蹴飛ばしたりしない」を守って行動してほしい。
画像は福岡県警察ホームページより
北海道では、「夫婦喧嘩注意報」が発令されていた!?
最後に、日本気象協会北海道支社が発表した驚きの注意報を紹介しよう。それは、「夫婦喧嘩注意報」なるものだ。
2007年4月20日に発令されたこの注意報は、「車の運転や、夫婦げんかに注意を」と呼びかけたものだ。当日の北海道は、午後に入ると気温が急激に上昇すると予報されていた。人はあまりに急な環境の変化を受けると、気分が落ち着かなくなったり、イライラしがちになるという。その影響を考え、気象協会は「夫婦喧嘩注意報」を発令したのだそうだ。
以上、3つの「珍」注意報をご紹介した。そのほかにも、全国にはまだまだ一風変わった注意報や警報が眠っているに違いない。引き続き、Jタウンネット編集部は調査を行っていく予定だ。情報提供は、メール(toko@j-town.net)まで。