東アジアカップの疲労困憊の選手を見て、僕は疑問に思うことがあります。それは、日本サッカー協会とJリーグ、そしてハリルホジッチ監督はどれくらい話をしているのだろうかということです。

今回の選手選考で、僕が疑問に思うのは選手を出してくるクラブに偏りがありすぎることです。特にG大阪の6人というのは多すぎるのではないでしょうか。レギュラーの半数以上の選手が呼ばれているのです。

もちろん代表に呼ばれることで、選手のモチベーションはアップします。僕は五輪代表とA代表の両方に招集されていたので、正直に言えば、常に疲労が溜まっている状態でした。それでも国を代表して戦うことの意義や誇りがありました。

チームに帰ってきたら「代表選手がこんなプレーしかできない」と言われるのもイヤでしたから、余計に張り切りました。また、代表で見つかった自分の課題をクリアするのも楽しみでした。

でも、そうは言ってもやはり疲れはたまっていくのです。そうするとケガしやすくなります。そんな無理をさせないためにも、選手の状態を所属チームも、代表チームも共有しておくことが大切です。

ところが、今回は最初の50人のリストが発表された時点で負傷者が含まれていました。またこれまでも、体脂肪率がチームで計測しているものと代表チームが計測している値が違いすぎていることもありました。

だからJFAとJと監督がどれくらい会話しているのか、心配になります。選手のためにも、ここは監督がよく言う「コミュニケーション」を大切にしてほしいと心から願います。

(今週のこぼれ話)
先週はシンポジウムに参加したところ、そこにスポーツ新聞の記者の方々がたくさんいらっしゃいました。いろいろな話をしたところで「ところで東アジアカップは……」という質問が。

言わせたいことはわかっていますよ! でも、今回はパフォーマンスが大事で「優勝」ではありません! それに僕の頭はこれ以上短くできないですから! って、もう勘弁してください。