交響曲第1番『HIROSHIMA』や『鬼武者』など、過去18年間にわたって佐村河内守さんの作品として発表されてきた作品が、新垣隆さんというべつの作曲家の手になるものであったことが、2014年2月に発覚し、話題となった。これと前後して、公募美術展「全日展」で福島県をはじめ少なくとも13県の知事賞の受賞者が、架空の人物だったことが判明し、これもニュースになった。朝倉かすみの長篇小説『てらさふ』(文藝春秋)は、いま話題の