抗菌薬が効きにくい「薬剤耐性菌」が世界的な問題となるなか、新たな治療法として注目されているのが、細菌に感染するウイルスを利用した「ファージ療法」だ。海外では、多剤耐性菌による重篤な感染症から患者を救った症例が報告され、日本でも患者ごとの感染菌に合ったファージを選ぶ「個別化ファージ療法」の臨床応用に向けた研究が進む。抗菌薬が効かない感染症の新たな治療選択肢となるのか──。