19年前、他国で運用されていた制度が、日本でも合法化された。以来、年間およそ7500人が、医師の介助により、自らが決めた最期を迎えるようになった。安楽死──その審査には、厳正な手順が定められている。不治の病に罹った者が、心身に耐え難い苦痛を訴えた時、主治医は診断書を作成する。その書類とともに、本人の確かな意志が面談で証明されると、申請段階へとたどりつく。