第十三回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作。選考委員のなかでは小川一水氏が大賞に推したが、他の委員との話しあいの結果、特別賞に落ち着いたという経緯がある。気候変動と戦争によって荒廃し、世界からは希望が消え失せていた。生きる場所を必死で求める難民、都市に暮らしてはいるものの苦しい生活を強いられている多くの市民。そうしたひとびとを尻目に、富裕層だけは精神を仮想現実にアップロードし、永遠の生を得るこ