子どもの頃、漫画雑誌の発売日が楽しみだった。主人公の恋の行方や巻き込まれた事件の展開に、喜んだり悲しんだり驚いたり......。翌日には友達と感想を語り合い、好きな漫画家のコミックを手に入れれば何度も読んだ。そんな経験のある人には、絶対に読んでほしい小説である。舞台は、1969年から1973年にかけての少女漫画誌編集部だ。雑誌の名は「週刊デイジー」と「別冊デイジー」。