YouTubeチャンネル「ナカイドのゲーム情報チャンネル」の動画で、ゲームアナリストのナカイド氏が、ChatGPTの最新モデル「GPT-5」を巡る“炎上”と、AIが人の心に与える影響について語った。

同氏は冒頭で、OpenAIが新モデル「GPT-5」をリリースし、ChatGPTの既定モデルがGPT-5に切り替わった結果、「GPT-4が使えなくなった」と述べた。性能向上への期待がある一方で、直後からユーザーのあいだでは「冷たい、そっけない」「4oのほうが人と話してる感じだった」「創造性が落ちた」「計算や地理でミスが出る」「自動切り替えが不調」といった不満が相次いだと説明した。SNSや海外掲示板では「#keep4o(4oを返して)」がトレンド入りしたと述べた。

炎上の背景については、「人間がAIに愛着を持ちすぎた結果」と指摘した。生成AIの用途に関してハーバード・ビジネス・レビューのレポートに触れつつ、セラピーやコンパニオンとしての利用が上位になるという見方を紹介し、「#AI婚」「#AI彼氏」といったハッシュタグで、AIとの擬似的なパートナー関係を報告する投稿が見受けられると述べた。ゲーム分野との接点については「これってゲーム業界にも激震が走るべきこと」とし、ゲーム内でのAIコンパニオンの可能性に言及した。

人がAIに惹かれる理由として、同氏は脳科学と自身の体験をもとに説明した。まず「テキスト理想化」という現象により、脳はテキストから声色や表情、間などの空白を都合よく補完しやすく、AIを「自分のことをわかっている」「優しい人だ」と理想化しがちだと述べた。さらに「GPTは貴方を否定しません。厳しいことを言いません」とAIの特性を挙げ、学校や会社、SNSで自己肯定感が下がった人にとって、失敗のリスクがなく常に肯定してくれる言葉は「容易く心に浸透していく」と分析した。

AIは体力が無限で自我がないため、人間関係に伴うコストや社会的リスクがないとも述べた。怒られる、軽蔑される、噂になる、メッセージを既読無視されるといった心配がなく、「気心知れた相手でも相談内容によっては複数の懸念がある」のに対し、「どんなヤンデレだとしてもAIなら完全対応」と語った。匿名で悩みを共有する「Yahoo!知恵袋」の利用と通じる需要があると整理した。

一方で、AIへの過度な依存が「向上心を失ってしまう」危険も指摘した。ドラえもんの「森は生きている」を例に、AIが快適すぎる環境を提供することで、現実世界でのコミュニケーションを避ける可能性に注意を促した。ただし「ストレスのあまりおかしくなりそうなとき」には、AIが「心のレスキュー」として機能し、「AIだから救える心」も多いと述べた。

チャンネル情報

ゲームに関する最新情報をお届けします。クリアレビューや気になるニュース、サービス終了の理由、業界の裏話など。