1606年5月29日、ついに殺人を犯してしまったカラヴァッジョはローマから脱出し、生涯戻ることはありませんでした。壮絶な逃亡生活のなかでも、数々の傑作を残しています。しかし、その表現はしだいに闇を強めていきます。文=田中久美子取材協力=春燈社(小西眞由美)《洗礼者ヨハネの斬首》1608年油彩・カンヴァス361×520cmヴァレッタ、サン・ジョヴァンニ大聖堂[JBpressの今日の記事(トップページ)へ]深く濃く広がる