急増する高齢者の労働災害を防ぐため、厚生労働省は企業に対し、高齢者の労災対策を努力義務として課す方針を固めた。人手不足を背景にシニアの働き手は増えており、職場環境を整え、転倒などの事故を防止するよう求める。来年の通常国会で労働安全衛生法の改正案の提出を目指す。65歳以上の労働者は昨年、過去最多の914万人となり、20年前からほぼ倍増した。これに伴い、労災事故も増えている。昨年、死傷した60歳以