自分の言ったことがうまく伝わらない、何回言ってもわかってもらえない……言葉を使ったコミュニケーションというのは難しいものです。人と人とが言葉のやりとりをするとき、そこではいったいなにが起きているのか? 日常的なやりとりを題材に、コミュニケーションについて真剣かつ軽やかに考えるエッセイ『言葉の道具箱』が話題になっています。著者は、大阪大学講師で、「言語哲学」という分野を研究している三木那由他さんです