今から約1400年前、隋の時代からずっと中国は熾烈な競争社会だった。世界初の官僚登用試験とも言われる「科挙」の合格者だけが得られる莫大な富と社会的な名声を求めて、中国全土から受験者が殺到し、最盛期には倍率が3000倍にまで達したという。その延長線上にあるのが、今日の若者を苦しめている激烈な競争社会だ。よりよい大学やよりよい仕事を求めて力を尽くしても、ライバルたちはもっと努力しているので、勝つためにはますま