「キヤノンは特徴の明確な、とがったセンサーを作っている会社だと思い入社した」と語る森本氏(撮影:尾形文繁)イギリスの科学誌『ネイチャー』が2022年に選んだ「ナノテクノロジーに革命を起こす4人のライジングスター」。その1人に名を連ねたのがキヤノンの森本和浩氏(35)だ。暗い場所でもカラーで鮮明な撮影が可能なほどの超高感度カメラに使われるSPAD(スパッド)センサー開発の中心人物である。キヤノンは2023年から同社