それは、責任感の表われだったのかもしれない。試合に出場した選手では誰よりも早く、堂安律はミックスゾーンに姿を見せた。待ち構える記者の前に立つと、厳しい表情で口を開く。「前回のアジアカップから2021年の東京オリンピック、2022年のワールドカップ、今回のアジアカップと、代表で何ひとつ成し遂げきれていない自分の不甲斐なさを、今、感じています」試合後、ひとりベンチに座って考え込む堂安律photo by Sano Miki