「命の危険性がある山」と聞くと、北アルプスやマッターホルンに代表されるような高く険しい山を思い浮かべるかもしれません。けれど、身近な里山と呼べるような低山でケガをしたり遭難して命を落としたりするケースは驚くほど多いものです。『「おかえり」と言える、その日まで山岳遭難捜索の現場から』の著者であり、東京都内の総合病院の救急センターで看護師をしていた中村富士美さんも、搬送されてくる登山者の多さを目の