1927年に登場した新京阪鉄道P-6形は、都市間高速電車の草分けというべき高性能電車でした。当時の国鉄で超特急と呼ばれた「燕」を上回る高速運転を行い、接客設備も国鉄2等車以上というもの。なぜこのような電車が生まれたのでしょうか。戦前に最高速度120km/hを達成していた1928(昭和3)年、現在の阪急京都線にあたる新京阪鉄道の新京阪鉄道線が開業。これは京阪電気鉄道の京阪本線に対するバイパス路線として計画された鉄道で