平成の時代、世界経済の急速なグローバル化は世界全体の経済活動を地球規模に拡大させた一方、全世界に格差による社会の分断を生んだ。バブル崩壊後の日本でも非正規社員の急増による中間所得層の地盤沈下を招き、大企業で働く正社員と中小企業労働者の賃金格差も広がった。「1億総中流社会」が崩壊した時代でもあった。高度成長期を支えた「団塊の世代」は2025年には75歳以上の後期高齢者となり、その子ども世代の団塊