「ごめん、ちょっと本屋寄っていい?」一昨日発売になった新刊を買いたいという友人の岡野(仮名)に連れられ、19時からの飲み会前に新宿の大きな書店に入ったときのこと。店頭に平積みで置かれていたのは、「世界のエリート」という単語が入った外国人が表紙のビジネス書、先日芥川賞を受賞した村田沙耶香『コンビニ人間』、朝井リョウ『何様』などの有名文学作品。新刊を立ち読みする客たちをすり抜けて、岡野はすぐに目的の本を