「しかるべきタイミングが来たら、俺は俺らしく、静かに鞭(ステッキ)を置くつもりだから。」ベストセラーとなった「騎手の一分」(講談社現代新書)の文である。あれから2年後。この本の著者であり、JRAを代表する騎手である藤田伸二が引退した。9月6日のレース後に騎手免許の取り消し申請を突然提出し去っていった。「男・電撃引退G1・17勝突然すぎる」(スポーツ報知)、「藤田電撃引退ファンから愛された個性派」(日刊