TPCマーケティングリサーチ株式会社、美白スキンケア市場について調査結果を発表
【調査結果】
◆2025年の美白スキンケア市場は、前年比0.7%増の2,883億円となっている。ブランド別では、「パーフェクトワン」(新日本製薬)がトップとなり、続いて「HAKU」(資生堂)や「オルビス」(オルビス)などが上位に並んでいる。なかでも「HAKU」や「エリクシールホワイト」(資生堂)、「ちふれ」(ちふれ化粧品)では、主力商品のリニューアルや新商品の投入が奏功し、売上を順調に伸ばしている。
◆近年の動向としては、「HAKU」や「SHISEIDO」(資生堂)、「コスメデコルテ」(コーセー)などの超高価格帯ブランドでは、独自の有効成分や浸透技術、長年の研究知見を活用した高機能商品の開発を強化し、サイエンスに裏付けられた効果実感を訴求している。一方で、「エリクシールホワイト」や「メラノCC」(ロート製薬)といった低・中価格帯ブランドでは、毎日無理なく使い続けられる使用感やテクスチャー、浸透感などを強化することで商品価値を高める動きがみられる。
◆種類別にみると、UVケアが紫外線を防ぐだけでなく、日中の肌環境を整えながら透明感を育むという新たな価値提案が広がっており、美白市場における重要な成長領域となっている。例えば、「雪肌精」(コーセー)は、“日中も透明感を守り育てるスキンケア”という考え方のもと、ジェル、ミルク、スティック、スプレーなど多様な剤型を展開し、使用シーンや好みに応じた選択肢を拡充することで、日常的なUVケアの習慣化を提案している。
◆成分別にみると、『トラネキサム酸』は『ビタミンC誘導体』と比べて、美白やシミ予防効果をより強く訴求できる有効成分として、「エリクシールホワイト」や「ケシミン」(小林製薬)、「ちふれ」など、多くのブランドが採用している。また近年では、肌荒れ防止有効成分『グリチルリチン酸ジカリウム』とのダブル有効成分を配合することで、“美白+肌荒れ防止”といった複合的な効果を訴求し、付加価値を高めている。
◆2026年については、2025年比2.8%増の2,964億円となる見込み。高機能かつ日常使いしやすい商品設計が市場のスタンダードとなるなか、今後は「高付加価値化による既存顧客のロイヤルティ向上」と「成分訴求や話題化による新規顧客の獲得」の双方向からアプローチできるかが、ブランド競争力を左右する重要なポイントになるとみられる。

