キャリアでなくパソコンメーカーから?ついに日本に上陸する最新Windowsスマホは、Windows 10仕様か

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オリジナルパソコンを手掛けるマウスコンピューターから、今度はオリジナルなスマホが発売される予定だという。同社はデスクトップからノートパソコン、そしてタブレットタイプとこれまで様々な製品を販売してきた。そのいずれもがWindowsをOS(オペレーション・システム)に採用した製品だ。

その同社が現在開発を行っているスマホも、なんとWindows OSを搭載する製品だという。Windowsスマホは海外では大手メーカーが製品を販売しているが、久々に日本に登場する製品はなんと独自ブランドのパソコンメーカーというから驚きだ。

マウスコンピューターは具体的な情報は一切公開していないが、おそらく発売はこの秋となるだろう。それはパソコン用の最新OS、Windows 10の発売がそのタイミングとなるからだ。
Windows 10からはパソコンとタブレット、そして今までWindows Phoneと呼ばれていたスマホとの呼称の区別が無くなる予定だ。Windows 10は完全ではないもののパソコンとタブレット、スマホが同一のストアアプリ(アプリストアからダウンロードできるアプリ)が動く予定となっている。

つまりWindows 10は、パソコンからスマホまでアプリの開発環境や操作体系などが初めて統一されるのだ。
すなわちノートパソコンを小さくしてキーボードを取り外したタブレット、そしてそれを手のひらサイズに小型化したスマホまで、全て同じ環境で利用できるようになるということである。

タブレットとスマホなら、iPadとiPhoneは同一のOSで動いているし、Andridも多数のタブレットやスマホが販売されている。だがオフィスや学校で利用するパソコンは、スマホとは別のOSで動作している。Windows 10ではその垣根がなくなり、パソコン、タブレット、スマホ全てが同一の環境で動くようになるわけだ。


マウスコンピューターが開発中の独自スマホ。なんとWindowsスマホであるという。


ではなぜマウスコンピューターはWindowsスマホを販売するのだろう。その理由の一つはパソコン需要の低迷だ。2014年はWindows XPのサポート切れによる買い替え需要があったものの、IDCの調べでは日本のパソコン出荷台数は前年比1.5%減の1539万台だった。しかも今やパソコンを持たずにスマホだけで全てをこなす若者もいる。今後パソコン需要が伸び悩むことを考えると、ポスト・パソコンとなる製品を開発する必要に迫られている。
そこでスマホに目を付けたと考えられるが、すでにiPhoneやAndroidスマホは多くのメーカーが手掛けている。マウスコンピューターはこれまで開発して来た独自のWindowsパソコンのノウハウを生かし、同じくWindowsをOSに搭載するスマホの開発に踏み切ったのだろう。

だが日本ではWindowsスマホは過去に1機種しか販売されず、売れ行きも思わしくなかったという歴史がある。もちろん当時のWindowsスマホ(Windows Phone)はまだ機能が低く、また販売キャリアがすぐにiPhoneを発売したことでWindowsスマホどころではない、という状況もあった。

しかしWindowsスマホもそれからバージョンが上がり、最新の製品はスマホそのものの性能が上がってサクサクと使えるようになった。アプリの数も以前よりだいぶ増えている。またFacebookやTwitterなどメジャーなソーシャルサービスにも対応しており、iPhoneのように高度なことはできないにしても1日の利用時間が数時間程度のライトユースなら十分実用的だろう。


最新のWindowsスマホは同じ価格のAndroidスマホとそん色ない性能だ。


蛇足ながらアプリが少ないデメリットは、企業で利用すれば社員が余計なアプリを入れてしまう心配も無くなる。パソコンとシームレスな操作ができるだけに、意外と企業が導入を進めやすいという面もある。

一方では、オリジナルパソコンを手掛ける同社が独自製品を開発できるほど、Windowsスマホの開発や生産コストも大きく下がっているのだろう。海外では低価格なWindowsスマホは1万円程度のものもあるなど、Androidスマホとコストは大きく変わらない。

以前ならドコモなどキャリア経由でなくてはスマホを販売することは難しかったが、今や格安SIMが多数登場したおかげで独自ブランドのスマホを販売するメーカーも増えている。格安SIMと独自スマホのセットも今では当たり前であり、スーパーなどでも購入できるほどだ。

とはいえいきなり一般消費者にWindowsスマホを売り出すのは難しい。
まずは同社のパソコンやタブレット同様に、パソコンに詳しい層をターゲットに販売となるだろう。またそれらの消費者はすでにiPhoneやAndroidスマホを持っているため、2台目として販売するかもしれない。
でもこうしたユーザー層は、そもそも新しい製品を求めているし、スマホの2台持ちも苦にはならない。そしてWindowsスマホが使いやすい製品なら、口コミで評判が広がり利用者も増えていく可能性は大きい。

これまでも大手メーカーがやらない製品を多数販売してきた同社から出てくるWindowsスマホだけに、日本でも結構人気を呼ぶかもしれない。


山根康宏