酒井高徳 (撮影/岸本勉・PICSPORT)

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オーストラリア戦前日、酒井高徳は「自分はまだまだアピールしなければいけない身」と自身の立場を分析していた。内田篤人が故障のため出られなかったこのオーストラリア戦で、酒井は今回も右サイドを任される。そして見事にユーティリティぶりを発揮し、存在感を増すことに成功した。

「これだけ自分のサイドからクロスを上げられたのに、アシストという記録がつかなかったのは残念でした」

「ホンジュラス戦は左SB、オーストラリア戦は右SBで、最初はボールの持ち方と、ボールを持ったときの視野が違うので少し戸惑いがありましたが、試合の中で微調整して、前半の半ばからスムーズになったと思います」

「左右の違いは慣れるのに少しだけ時間がかかりますが、そんなに違和感ないし、左足もずっと練習しているので怖がってボール持たないようにすることもない。左も出来るぞと右でやっていても思いながらやっています」

「今日は調子が良かったと思います。僕は他のSBの選手のいいところを研究していて、(内田)篤人君がホンジュラス戦でやったことを見て、この試合で再現してみました。そうしたら(本田)圭佑君といいコンビネーションが築けて、いいプレーを篤人君から学べたと思います」

「監督には試合が終わった後、『お前は右のほうがいいんじゃないか?』と言われました。今日はクロスがたまたまうまく上がったからでしょうね(笑)」

「左右のクオリティが変わらないよう、レベルを高めていきたいと思っていますし、ユーティリティだと言って控えに回るつもりはありません。出られるところでしっかりアピールしたいと思います」

監督にも褒められ、明るく元気に答えていた酒井だったが、それでも最後まで悔しさをにじませた。

「圭佑君が何度も使ってくれたのに、それを結果にできなかった。アシストの記録がつく、得点の記録がつくというだけでみんなの信頼が変わってくるのに。それが一番悔しいです」

【日本蹴球合同会社/森雅史】

▼ 長谷部誠、酒井高徳、吉田麻也

(全ての撮影は、岸本勉・PICSPORT)


▼ ハビエル・アギーレ監督



▼ 本田圭佑



▼ 岡崎慎司



▼ 乾貴士



▼ 吉田麻也



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▼ 太田宏介



▼ 長谷部誠



▼ 本田圭佑



▼ 岡崎慎司