調整の意味も含め、次回は中継ぎでの登板も

 メッツの松坂大輔投手(33)は15日(日本時間16日)のニューヨークでのパドレス戦で4勝目をかけて先発のマウンドに上がったが、試合の2時間ほど前から発症した吐き気と腹痛がおさまらず、1イニングを投げるのが限界だった。2回以降を3人の投手がつなぎ、チームは3-1で勝利した。

 主力投手の怪我や、期待の若手の不調によるマイナー落ちなどで、リリーフで結果を残してきた松坂に6月に入り、先発ローテの座が巡ってきた。6月10日のブルワーズ戦では6回3安打1失点という粘りのピッチングで勝利を収めた。ただ、ローテーションに定着したわけではなく、今は1試合1試合が勝負。そんな重要な時期を過ごしている最中に不慮のアクシデントが起きた。

 では、松坂については今後、どういう起用方法になっていくのか。コリンズ監督は試合後、「ダイスケには明日の様子を見て、リリーフで投げてもらうかもしれない」と中継ぎ待機を命じた。16日からのカージナルス戦でリリーフ登板をさせる可能性があるというのだ。ただ、これは再び中継ぎへの配置転換を意味するのではない。

 松坂の降板後、カルロス・トーレスが4回、ヴィック・ブラック、ヘンリー・メヒアがそれぞれ2回ずつを投げた。メッツは現在、6月10日から22日までの13連戦の最中でこの日のパドレス戦が6試合目。できるだけ中継ぎ投手を酷使したくない状況にある。そのため、この日17球しか投げていない松坂に調整の意味も含め、登板させようという考えがあるのだ。

松坂は先発に戻る公算が高い

 ただでさえメッツはリリーフ投手の連投を好まない。連投が可能な松坂も中継ぎの時は1試合に投げたら、登板間隔を空けられたほど。首脳陣にはこの日使った3投手を休ませる狙いがある。ロングリリーフとなったトーレスにいたっては3試合は投げさせないだろう。

 そして松坂はと言えば、その後は先発に戻る公算が高い。故障離脱中の先発投手、ディロン・ジーは来週にマイナー施設でブルペン入りすることが決まった。

 松坂は立場上、ジーの穴を埋めているが、ジーの調整が遅れており、実戦復帰までは時間がかかる見通しだ。前半戦のうちの復帰も微妙な状態。幸い、松坂の異変は筋肉や骨の異常ではない。数日で復調できるとあり、松坂は少なくとも前半戦はメッツのローテーションに不可欠な存在となる。

 コリンズ監督は「ダイスケが様々な役割で、その仕事をこなしてくれていることはチームにとって、とても大きい」と先発でも中継ぎでも仕事をこなす松坂を高く評価している。

 松坂も苦しみながらもつかんだ先発の座を簡単に手放すことはしたくなかった。試合開始前に体に異変を感じても、意地でマウンドに立とうとした。その思いはコリンズ監督にも届いている。次のローテでは、松坂は悔しい思いを力に変えて先発のマウンドに帰ってくるだろう。