韓国・珍島(チンド)沖で旅客船「セウォル号」が沈没した事故の行方不明者の家族が滞在する全羅南道珍島郡パンモク港で医療支援を行う災害医療支援団は28日、現場にある診療所3カ所で治療を受けた人が1367人に上ると明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。

 セウォル号沈没事故の後、パンモク港に留まる行方不明者の家族、ボランティアのなかから、燃え尽き症候群や風邪などで治療を受けた人が1000人を超えた。特に高熱や精神的なダメージなどで、近くの病院に緊急搬送された患者もでている。

 患者は一日平均113人ほどで、セウォル号が沈没した初日の16日には32人だった患者数は日ごとに急増し、23日には197人となった。

 現在、行方不明者の家族たちは調査や救助作業のため、パンモク港周辺で10日以上もテントでの生活を強いられており、いつ終わるか分からない捜索作業が心身をさらに疲弊させている。

 また、行方不明者の家族をサポートするボランティアの疲労も深刻化しており、ボランティア2人が近くの病院に搬送された。捜索作業が難航するなか、災害医療支援団は医療従事者を大幅に増やすなど、長期化に備えている。

 韓国メディアはこの状況について、「海で発生した災害が陸地にまで広がっているようだ」と伝えた。

 一方、災害医療支援団の関係者は「救助作業がなかなか捗らず、予想よりも多くの患者が発生している」とし、「治療だけでなく、心理的な支援にも力を注ぐ計画だ」と語ったという。(編集担当:李信恵)