XPのサポートは終了したが、いまだに対応終了がみえないXP問題の現状
●廃棄されるパソコンは増加しているが、XPパソコンはそれでも残る
パソコンのOSだけWindows XPから最新のWindows 8に入れ替えれば問題は解決するが、そもそもWindows XPを搭載したパソコンは老朽化も進んでおり、Windows 8などの最新OSにグレードアップできなかったり、できたとしても最新OSの安全性を十分に利用できなかったりする。
つまり、ほとんどのWindows XPパソコンは、マシン自体を買い換える必要があるのだ。パソコン3R推進協会のデータを見ても、廃棄されるパソコンの台数は確実に増えている。消費税増税前の買い換えの影響もあるだろうが、XPのサポート終了による買い換えも大きく影響していることは間違いない。
このように、確実にWindows XPパソコンの買い換えは進んでいるわけだが、IDC Japanによると、2014年6月末でのXPマシンの稼働予想台数は約600万台と予想されている。サポートが終了されたあとでも、まだこれだけのWindow XPパソコンがウイルスの危険にさらされながらも使用されている可能性があるというのだ。
●買い換えが進まない理由は資金繰り?
1台だけ買い換えればよい個人と違って、企業や自治体などが対応できない理由の1つは、やはり資金だろう。それでなくとも厳しい財政状況の中、一度に複数台のパソコンを新しくする余裕はなかなかない。
ある企業では、とりあえずネットにつなぐ必要のある業務を行うために数台だけWindows 8マシンに買い換えて、他のマシンは数年をかけて徐々に買い換えていくという。また、最新のWindows 8マシンは数台に絞り、残りはWindows VistaやWindows 7搭載のパソコンを中古で購入するなどしてコストを下げたという企業もあった。
各社、限られた資金の中で、XPサポート終了問題に取り組んでいるのである。
●それだけではない買い換えが進まない理由
法人のWindows XPパソコンの買い換えが進まない理由は資金の問題だけではない。企業や自治体によっては、日常業務に使用するソフトウェアがWindows XP上でしか動かないという問題もある。企業の業務専用にソフトウェアやシステムを用意して、長年それを使い続けてきたという企業も少なくない。10年以上使われ続けてきているWindows XPだからこその問題でもある。ソフトウェアの問題は、一部の市販のソフトウェアでも同じことがある。最新のWindows 8に対応したバージョンがない場合もあるからだ。
こうした問題の対策に、仮想デスクトップの利用が注目されている。新しく買い替えた最新パソコン上で、Windows XPを仮想デスクトップで使うというのである。これで少しでも出費を抑えようとしている企業も多いという。
新たにシステムを組み直してもらうにせよ、ソフトウェアをバージョンアップするにせよ、利用する台数分の莫大な費用が、重くのし掛かることは間違いない。
●官民も対応に注力しても、まだXPサポート終了問題の終わりがみえない
実際、各企業や自治体もXPサポート終了に真摯に向き合い、対策を練っている。総務省も地方自治体に注意喚起を通知している。マイクロソフト社でも、移行が間に合わずWindows XPを使う人へ「すべてのセキュリティ更新プログラムを適用」「セキュリティ製品の定義ファイル延長サービスの適用」「インターネットからの切断」「USBメモリなどの利用の停止」を呼びかける一方で、中小企業向けの相談窓口なども用意して対応している。
しかし、それでも、今もまだたくさんのWindows XPが使われている事実は変わらない。
サポート終了問題はまだまだ続いているのだ。
ウイルスによるデータの流出、パソコンの乗っ取りを防ぐためにも、最新環境への移行を進め、なるべく早くXPサポート終了問題に終止符を打ってもらいたいものだ。
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