Windows XPのサポート終了問題はスマホでも同様のことが起きている!?

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Windows XPのサポートが4月9日に終了した。しかし現在も利用されているXP搭載PCはまだ多数あり、継続利用での危険性と影響が懸念されている。こうしたOSサポート問題は、なにもパソコンだけに限ったことではない。実は、スマートフォン(スマホ)でも同じような懸念がある。

iPhoneやAndroidスマホは、基本ソフトとしてiOSAndroid OSを採用しているが、機種によってOSのバージョンが異なる場合がある。

現在利用されているOSのバージョンは、iOSでは最新のiOS 7が82%、iOS 6が15%(2014年2月23日現在)となっている。Androidでは、Android 4.0(開発コード名:Ice Cream Sandwich)以上が77.2%、それ以外が22.8%(2014年3月4日現在)となっている。

iOS 6以前やAndroid 3.x.以前のバージョンは、OS自体の改善やアプリの新規対応について原則終了されていく。最新OSにアップデートを行わない限り今後のサポートは期待できない可能性が大きい。

スマホでもOSの旧バーションを使い続けることは、Windows XPのセキュリティ問題と同様に最新の安全性に対応されず、リスクを抱えたままになる。さらに困るのが、アプリやネットのサービスにも影響がでることだ。
例えば、現在使用しているアプリやネットサービスの対応が終了したり、不具合の修正が行われなくなったり、新しくリリースされたアプリやサービスが旧バージョンに非対応で利用できなかったりするケースがある。

またユーザーが使用しているOSのバージョンが多い場合、バージョン固有の不具合やリスクも多くなり、問題の解消や修正を行う負担が増大する。結果としてすべての問題に対応、解決することが難しくなる。

このためGoogleもメーカーの独自カスタマイズによる互換性問題とは別に、2013年からOSバージョンのフラグメンテーション(断片化)の解消に取り組んできた。着実に最新バージョンへの移行が進み、OSの断片化は改善されてきている。しかし、まだAndroid 2.xを搭載した機種には最新OSのアップデートに対応していない機種などもあり、Androidの課題になっている。またiOSも、Android OSも最新バーションへのアップデートを用意してもユーザーがアップデートを適用しないケースもあり、OSの統一の難しさも物語っている。

基本ソフト(OS)を搭載するスマホは、パソコンのWindows XPのサポート終了と同じ問題を抱えている。安全で快適に利用するには、最新OSバージョンへのアップデートや最新OS搭載機種への機種変更など、パソコンと同様の負担がユーザーにかかることを忘れてはいけないのだ。

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