みんなわけわかんなくて愛しいな! みんなコロッケだな! 「キルラキル」22話はわけわかんないことがわかった回でした。今までの見たかったものは全部詰まっている。さあ、残るはクライマックスだ。

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●見たいものって、これだよ!
「キルラキル」を全話見てきた人、本当にお疲れ様でした。
今まで全部見てきた人のための回だと心底思います。見たかったもの全部詰まってるもんね。
その中から見どころをピックアップ!

その他!
その他!です。
最初は雑な扱い!って思った。でも逆ですね。
その他はそもそも出す必要がないのに、わざわざ出している。むしろ丁寧なんだよ。

姉と妹でダブル人衣だ!
流子と鮮血、皐月様と純潔。
ダブルライダーでふたりはプリキュア。それが見たかったんだよ違うかね!?

このシーンや、鮮血と流子の合体シーンは、22話最大のネタバレ部分です。
でも「予想通り」のはず。
それを「予想通りだぜ」というのは無粋というもの。
北関東のコンニャク製造業の息子みたいになっちゃうぞ。

混沌こそがジャスティス
「なんだかわかんない熱さが胸を焦がすから」
OP「ambiguous」のワンフレーズです。
この「ambiguous」という単語は、「あいまいな」「あやふやな」という意味です。

その伏線が「なんだかわからないコロッケ」だとは思わなかったなあ。
22話で、どこでそのコロッケ揚げたんだよとか聞くのは無粋だよ。北関東の(略)。
蟇郡がちっちゃくなって一緒にコロッケ食ってるの見られたのが、ぼくの一番の幸せ。

余談ですが、犬牟田くんが言っていた「蒟蒻問答」という単語。
とんちんかんな問答のことです。今回の展開にうまく引っ掛けている。

二本でひとつの裁ち切りバサミ
片裁ちバサミで縫は何度も切られた割に、なんで平気なんだろうね、目は潰れたのにね、という疑問は今回で解消。
二本そろってハサミになったとき、生命繊維の復活を阻止できることがわかりました。
理由は、わかりません!

面白いのは縫の扱い。
今まで皐月様や流子が残虐な目にあうときは、本当に痛々しい描写が多かった
しかし、縫の両腕がもぎとられたシーンは「ハッピーツリーフレンズ」級に適当でした。
恐ろしいシーンなのに、ずーっとギャグ絵柄。彼女もどっちかっていうと「わけわかんない奴」寄りな気がしますが。

伊織くん、三つ星昇進!
皐月様に忠誠を誓い、四天王には加わらないものの常に共にいた裁縫部の伊織くん。
ここに来て三つ星極制服かー! よかったー。
彼はバックアップ係として犬牟田くんと一緒に頑張り続けていました。彼も立派な主人公。
……これで安心して最終回まで見られるよ。

美木杉さん!
この皐月様のセリフ一つだけで、なにがどう変わったのか全部説明しました。
支配者皐月様は存在しなくなり、みんなが並列の世界になった。
皐月様にとって、今は流子も美木杉も対等の存在。
ああ、もうほんとこのお嬢様は……。裸のヌーディストになったね。
OPにもしっかり、皐月様のヌーディストビーチ制服が追加されているので、見ておこう。

ラストまでもう少し。
22話でカタパルト加速した感があります。もう何が来ても怖くないぞ、なんせ「なんだかわからない」からな!
正直ぼくは「これで終わり」って言われてもいいくらい昇天気味です。いやいやまだ早いよね。

ところで道頓堀ロボってほんと役に立たなかったね。

●君に会えてよかった

君に惚れ込んだのは、一瞬だった。
一話の「のれた、のれたよー」の一言。
突っ込みどころは多かったよ。でもセリフ一つで、この世界のノリが理解できた。
あと「夜逃げのうた」もよかったね。フルバージョンとか……ないよね。
ハレルヤして謎理論を打ち立てていたね。よくわかんない話しかしていなかったね。

総作画監督のすしおが君に惚れ込み、脚本の中島かずきが自分にしか書けないと言った、特別な君。
今回も制服も逆さまに着てるしさ。普通に着ろよ。
君の存在こそが、「キルラキル」のあり方だったね。

多分君は、よくわかんない状態で降ってきた2つ星極制服を着て、よくわかんない勝ち方をするんだろう。
もしかしたら宇宙に行っても宇宙服なしで泳げるかもしれない。
そんなよくわかんない君を見ていると、ほっとするし気合が入るよ。
君に会えて良かった。
満艦飾マコ、君のことが本当に好きだ。

蟇郡くん、彼女を頼んだよ。

『キルラキル』BD 1巻
『キルラキル』BD 2巻
『キルラキル』BD 3巻
『キルラキル』BD 4巻
「キルラキル」オリジナルサウンドトラック

(たまごまご)