辻村深月(左)と円城塔(右)

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第150回記念「芥川賞&直木賞フェスティバル」速報第5弾!
イベント終了後、30分以内に書いて即アップの最速リポートです。
2日目、3月2日11時から12時のファーストステージは、
『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞してデビュー、『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞受賞した辻村深月と、
「道化師の蝶」で第146回芥川龍之介賞を受賞、『SelfーReference ENGINE』がフィリップ・K・ディック賞にノミネートされた円城塔のトークイベント。
テーマは「小説で“事件”を描くとは」。

受賞当時の思い出からスタート。。
円城:ちょっと前に発熱したので、待ち会もせずホテルで倒れて寝ていた。
辻村:妊娠していて、選考会が予定日の3日前だったので実家で待ってた。円城さんからメールで「受賞したら子供の名前は直木にするしかないよね」って。

以下、断片的にトークを拾ってみる。

辻村:作家になるって、円城さんがおかあさんに伝えたとき「ナルシストもたいがいにしなさい」って言われたって話を聞いて、さすが円城さんのおかあさんだな!

辻村:現実にあったリアルを書くんじゃなくて、明日起きてもおかしくなさそうなリアリティを探して書く。

辻村:『鍵のない夢』は、がんばって殺そうがコンセプトで、がんばって殺したんですが、あまりミステリー扱いされないんですよ。

辻村:大人が薦めるものになってたまるか、って意地があって。
円城:今ぼくは、ぼくの本をすすめてる親を想像して、それはなんなんだって思ってたw

辻村:「辻村さんの小説読んでる女子ってつきあいにくそう」って言われたことがある。「愛人臭」がまったくしないって。

おっと、円城塔発言が少ないのは、近日公開予定の詳細リポートを書く青柳美帆子さんが「円城さん、世界一かっこいい」と言ってるので、そちらに譲った。乞うご期待。
(速報担当 米光一成)

「芥川賞&直木賞フェスティバル」速報!リンク集
・綿矢りさ&道尾秀介:作家は破滅的な職業か編
・島田雅彦&桜木紫乃:男は少年、女は魔女編
・北村薫&宮部みゆき&桜庭一樹:ビブリオバトルでガチ勝負編
・北方謙三&川上弘美:殴り合いをして小説書いての繰り返し編

・辻村深月&円城塔:大人が薦める本を書いてたまるか編
・川上未映子&桐野夏生:男が搾取してきた日本文学編
・角田光代&奥泉光:直木賞選考委員は欠席ばかりしていた編
・林真理子&浅田次郎:映画やコミックだけじゃ底が浅い。本を読め編