中国は9日、中国とブラジルが共同開発した資源探査衛星を積んだロケットを山西省内の太原衛星発射センターから打ち上げたが、衛星の軌道投入に失敗した。

 打ち上げられたロケットは軌道から外れて南極に墜落した。中国当局によれば、ロケットに技術的トラブルが発生したとみられるが詳しい原因は明らかになっていない。

 中国共産党の機関紙・人民日報系の環球時報は、衛星の軌道投入失敗について「ロケット発射に失敗することはごく正常であり、米国やロシアなどの宇宙開発大国は何度もロケット発射に失敗している」と自らを弁護した。

 今回の衛星打ち上げ失敗について、中国の簡易投稿サイト微博を覗いてみると、

 「慰めの言葉なんて不要だ。失敗した原因を探せ」 「誰も責めてないのに、自ら弁護するなどみっともない」

 など、微博ユーザーたちからは失敗したことではなく、環球時報が「言い訳」したことに批判が集まっていた。だが、共産党機関紙が“ロケット打ち上げ失敗”のニュースを報道したことを評価するユーザーもおり、

 「失敗のニュースを報道するとは意外だ。評価したい」

 とのコメントもあった。確かに、中国が自ら失敗のニュースを報道することは非常に珍しいといえるだろう。では、なぜ打ち上げに失敗したのか?専門家らが原因を調査中のようだが、微博ユーザーからは、

 「大気汚染のせいで飛ぶべき方向が見えなくなったのでは」

 と、中国で深刻化する大気汚染問題を絡めて皮肉を述べるユーザーもいた。今回は長征4号B型ロケットによっての打ち上げだったが、同ロケットによる衛星打ち上げが失敗したのは1988年9月の初打ち上げ以来初めてとされている。(編集担当:畠山栄)