TBS「ジョブチューン〜アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」(7日放送)では、今季で引退した元ヤクルトスワローズ・宮本慎也氏と、同球団で監督を務めた野球解説者・野村克也氏が揃って出演した。

監督について困った経験を訊かれた宮本氏は、「引退会見する2週間前に監督の家に挨拶に行きまして。(野村氏は)少々お口が軽い。S1で中日の山崎さんの引退をまだ発表されてないのにしゃべっちゃったんです。一応内々に進めていたもんですから、(野村)克則を使って口止めだけは頼むぞって」と、さっそく“ぶっちゃけ”。野村氏も「無口そうに見えるでしょ? おしゃべりなんです。(我慢)出来ないんです」と苦笑いを浮かべた。

さらに野村氏のヤクルト監督時代は、「はやく辞めないかなと思ってました」と告白した宮本氏。「4年間ご一緒させて頂いたんですけど、ワンプレーワンプレーすごい怒られた。一つ例を挙げると、僕じゃないんですけど、盗塁された時につじ(発彦)さんの責任だと思うんですけど(野村氏は)僕を叱ったんです」と語ったが、「僕を教育するために“出来ることはあるだろ”ってことで言われたのは分かったので。最初は監督さんに怒られないようにプレーしてたんですけど、慣れてくると監督はどうしてほしいんだってなる。いつもいつも考えてプレーしていました」と続け、これを聞いた野村氏も「叱る監督っていうのは愛情の裏返しですから。それだけ期待している。人間一番辛いのは無視でしょ」と話した。

また、自身の監督時代を振り返り、「ヤクルト時代に燃え尽きちゃいました」と明かした野村氏は、「監督になる以上は日本一になりたいという想いでやりましてね。日本一になったところで全て出し切ったような感じになってホッとしちゃって」と続けるや、「阪神時代は?」という質問には「阪神の時は最悪」とキッパリ。

「まず阪神がずっと弱い原因は、言っていいかな?虎番記者が敗因ですよ」と切り出した野村氏。「勝てば官軍で優勝したら(記者は)黙っちゃうんですけど、勝てないでしょ。毎日誰かを一面に取り上げないといけない。選手に嫌われたら取材できないじゃないですか。だから選手をヨイショする。その典型が今岡っていう選手がいましたけど、ヒット打ってファースト行ったら打率の計算しているんですよ」などとボヤいた。