Facebookの最新「塩漬け」データセンターに潜入!

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オレゴン州の高地砂漠にあるFacebookの新しいデータセンターに潜入取材を行った。ソーシャル・ネットワーク固有のニーズに合わせて構築された最先端の技術を、写真でご案内しよう。

Facebookは今や(ほぼ間違いなく)、神様よりも多くの情報を保有している。

しかし一体どうすれば、全知全能規模のユーザーデータを保管できるのだろうか?正解は、空母エイブラハム・リンカーンくらいの大きさのカスタムメイドなサーバーストレージを構築し、オレゴン州高地砂漠の風吹きわたる台地に設置する、だ。

オレゴン州プラインビルにあるFacebookの新しいデータセンターは、同社の特殊かつ膨大なニーズに徹底的に合わせて設計された、超エコな「コールド・ストレージ」プランを採用している。

2011年にFacebookの提唱によって始まった、サーバーのハードウェア仕様を共有化する「オープン・コンピュート・プロジェクト(Open Compute Project)」のオープンな思想のおかげで、我々は先週誕生したばかりである同社のコールド・ストレージ・データ複合施設を訪れることができた。そう、あなたが昔Facebookに投稿した古い写真もそこにあるのだ。いや実際にその写真を見たわけではないが、代わりに我々は色々なものを目にした。

ゲートをくぐると、ソーラーパネルがずらりと並んでいる。年間300日の晴天を誇るプラインビルの気候を有効に活用しているようだ。


Facebookで一番「熱い」サーバー。技術者があらゆる軽量ユニットを2分以内に、ダウンタイムなしで修復できるように設計されている。

サーバープラットフォームのエレガントでシンプルなデザインは、Facebookのオープン・コンピュート・プロジェクトによって生みだされた。


暖められた空気を運ぶ回廊によって、熱気は速やかにサーバーから遠ざけられる。


冷却用の「ペントハウス」は実際には屋根の一部。高地砂漠の冷たい空気を効率よく利用できるように設計されている。

外気は広大なフィルターを通過してデータセンター内に流れ込むようになっており、涼しさと清潔さを同時に保っている。


特殊な放熱孔によってサーバールーム内に冷気を送り込む。


屋根の上では、欠陥のある補助発電機の試運転が行われている(ものすごくうるさい)。



サーバーラックが並ぶ回廊にはラベルが貼ってあり、技術者を正しい方向に導いてくれる。


Facebookの新しいコールド・ストレージ・サーバーのラック。ここには既にユーザーの古いFacebook写真が格納されている。ニュースフィード上の写真やプロフィール写真のように頻繁にアクセスされることがない、「塩漬け」状態のデータ保存に適した設計がなされている。

コールド・ストレージのラックはまだ数が少なくまばらだが、Facebookは2017年までにこのホールを埋めたいと考えている。


大半のデータセンターの技術革新と同様、コールド・ストレージの設計は「Open Compute project」の反復となっている。


プラインビルの各施設は、ウォルマート(アメリカのスーパーマーケット)が2つすっぽり入ってしまう大きさだ。そのため、キックボードが常備されている。



プラインビル・データセンターの全体構想について語る、Google出身のFacebookデータセンター地域ディレクター、ケン・パチェット氏。

画像提供:Taylor Hatmaker

Taylor Hatmaker
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