池田匡弥 マンパワーグループ取締役代表執行役副社長〜アウトソーシング事業が売上構成比20%超に成長
 改正派遣法の施行もあり、人材派遣業界は年々縮小傾向にある。大手人材派遣会社の業績は横ばいだが、各社厳しい経営が続く。そこで、大手人材派遣会社マンパワーグループの池田匡弥副社長に今後の成長戦略を聞いた。(聞き手・吉越利成統括編集長)


日本国内における人材派遣の現状は?


 2008年にはリーマン・ショック、11年3月に東日本大震災があり、そして改正労働者派遣法が10月から施行されます。また、派遣法の改正以前から派遣事業の適正化で行政指導がありました。

 ここ数年、外的な要因によってマーケット全体を大きく揺るがすようなさまざまな事態がありましたが、全体としてはようやく落ち着きを取り戻しつつある状況です。ただ、リーマン・ショック前のように派遣業界が毎年大きな成長を遂げるというような状況にはありません。

 人材業界全体のマーケットがリーマン・ショックで落ち込んだ反動もあり、各社ともようやく下げ止まりとなったところですが、派遣に関して言えば、かなり成熟化したマーケットと言えるでしょう。

 当社の過去3年の売上推移は、09年964億円、10年931億円、11年937億円で、セグメント別にみていくと派遣事...(もっと読む

改正派遣法が施行 難しい運用で問われる実効性
改正労働契約法 5年で無期雇用へ転換〜契約更新等の実務上の留意点
派遣社員減少、九州は前年同期比15%減

日本人材ニュースHRN」は人材採用・人材育成の人事専門誌です。