北の兆候把握できず…韓国ネット、自国政府の情報収集能力を嘆く

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北朝鮮が12日午前、同国北西部の平安北道・東倉里から「人工衛星」と主張する長距離弾道ミサイルを発射した。ミサイルは3段式で、北朝鮮が事前に予告していた通り、1段目は黄海沖、2段目はフィリピン沖に落下した。

韓国政府は、北朝鮮がミサイルを準備し始めた段階から動向を注視してきたが、今回の発射を全く把握できなかった。そのため、政府の北朝鮮に対する情報収集能力に、深刻な問題と欠陥があるのではないかと非難が集まっている。

朝鮮日報は12日、朝刊1面トップに「北朝鮮が1、2、3段ロケットをすべて分離し修理」のタイトルで報じている。記事では、「10日に技術的な欠陥が発生し、発射予定日を22日から29日までに延長した」と説明。政府関係者の話として「北朝鮮は修理のためにミサイルの1、2、3段ロケットをすべて取り外し、組み立て棟に移動したようだ」との観測も伝えた。

しかし、韓国の予想を裏切り、北朝鮮は午前9時49分後ごろにミサイルを発射した。朝鮮日報の記事からは、李明博(イ・ミョンバク)政権が北朝鮮のミサイル発射の兆候をまったく把握できていなかったことよくが分かる。韓国政府は北朝鮮がミサイルを発射する直前まで、ミサイルの修理に数日かかり、場合によっては年内の発射すら難しいと見ていた。だが実際は違った。

韓国のインターネット上には、「このような大事なことを把握できない現政権は何やっているんだ」「選挙しか頭にないのか」「無能すぎる」「解体中って言ってた記事は?」「国家情報院は何をしていたのか」「わが国の情報力には深刻な穴があるようだ…」などと政府の情報収集能力を嘆く声が相次いだ。

参照:Media us
参照:聯合ニュース

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