2003年前後の iPadプロトタイプ「035」、裁判資料から見つかる

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写真はアップル vs サムスンの裁判資料から見つかった、2000年代前半の「iPad」プロトタイプと iPad 2 の比較画像。Jony Ive の証言によれば、この「035モックアップ」は2002年から2004年に、アップルの開発陣がタブレットの可能性を模索していた時期のものとされています。最初の iPad が発表された2010年からは6〜8年、初代 iPhone 発表の2007年よりさらに5年近く溯った時期です。

iPad と iPhone といえば、ジョブズは2010年のインタビューでこんな発言をしていました。



(iPhoneから販売した理由を問われて)

実をいうと、タブレットのほうが先だった。タイプできるガラスのマルチタッチディスプレイを使うアイデアを思いつき、エンジニアに頼んだ。6か月後にこのすばらしいディスプレイを持ってきた。そこで才能のあるUI 開発者に渡したら、慣性スクロールそのほかを作ってきた。そこで、「これで携帯電話が作れるじゃないか!」と気付いた。タブレットはとりあえず中断して、携帯を作ることにした。(スティーブ・ジョブズ インタビュー@D8)


この発言からすると、「035」は iPhoneの開発に注力するためとりあえず保留になった時期のモックアップのようです。リンク先の NetworkWorld には、ジョニー・アイヴの証言についてもう少し詳しく掲載しています。

Gallery: iPad プロトタイプ (2000年代前半)