“運命”に立ち向かえ！アメリカの窮地を救う真のリーダー

　あなたは“運命”の存在を信じるだろうか？　いつか結ばれる男と女は、目には見えない、決して切れることのない“運命の赤い糸”で結ばれているという言い伝え。だが、人生の岐路で自らの意志により決断を下し、出会いや別れなどの分岐を繰り返した結果が、実は始めから同じ道を歩むべく定められた運命だとしたら？　それでも、あなたは“運命”に立ち向かい続けることができるだろうか。

　今年5月の劇場公開から、早くも9月16日にブルーレイ＆DVDが発売となるSFサスペンス『アジャストメント』。物語の主人公は、「ボーン」シリーズでトップスターの仲間入りを果たした、マット・デイモン演じる将来有望な若手政治家デヴィッド。型破りの上院議員候補として選挙戦をリードしていた彼だったが、過去のスキャンダルによってライバルに逆転を許し、遂には落選してしまう。

　デヴィッドの失意もつかの間、エミリー・ブラント演じる美しいバレリーナのエリースと“運命”的に出逢い、瞬時に意気投合。その直後、敗北宣言の壇上に上がったデヴィッドは、予定していたスピーチの原稿を無視し、自分の政治家としてのイメージは虚像で、本当の自分ではないと思わず本音を吐露した。結果的にはそれが功を奏し、デヴィッドは選挙戦に敗北したものの、全米一のベンチャー企業に役員として迎えられ、次の上院選の有力候補として再浮上することになる。

　しかし、本来は恋に落ちる予定でなかった二人を引き離すべく、“アジャストメント・ビューロー（運命調整局）”と呼ばれる謎の男たちが突如、出現。「この世のすべての運命は、ビューローが既に決めた運命から逸脱しないよう常にモニターされ、操作されている」という、信じ難い現実の“裏側”が明らかに。超人的な能力で運命を操作する彼らに対し、必死の抵抗を試みるデヴィッドだが、ビューローの真の目的に気付いた時、彼が手にする本当の“運命”とは…？

　ここ日本では東日本大震災後、統一地方選で与党が敗北するなど菅政権に対する不満が募り、首相辞任を求める声が高まっている。一方、国債の格下げや株価急落など財政難に直面しているアメリカでは、かつて絶大な人気を誇っていたオバマ大統領の支持率が半分以下に。そのような状況の中、オバマ大統領の所属する民主党を支持するマイケル・ムーア監督は、2012年に行われるアメリカ大統領選挙の理想的な候補者として、マット・デイモンの名を挙げたのだ。

　マット・デイモンは、7月末にワシントンDCで行われた学校教育に関する抗議デモに、教師たちとともに参加。教師を非難するような質問をしたレポーターに対しても、まだ無名だった彼が主演と脚本を手掛けた『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』（1997年公開）を想起させるかのような熱い反論を見せ、アメリカ国民の支持を得た。また、米債務上限引き上げ交渉を長引かせた政治家たちへの嫌悪を露にする発言をするなど、政治問題にも積極的に関わる姿勢を見せている。

　マイケル・ムーア監督は「彼はとても勇敢に行動している。誰を敵に回すのかを気にせず、誰かが言わなければならないことを発言している。」とマット・デイモンのリーダーとしての資質を評価。マット・デイモンは、南アフリカ初の黒人大統領ネルソン・マンデラの実話を描いた『インビクタス／負けざる者たち』（2009年公開）でも、1995年に開催されたラグビーワールドカップで初出場にして初優勝を成し遂げた代表チームのキャプテンを熱演し、不屈の精神を体現している。

　人々を統率する真のリーダーに求められる資質とは何か？　どんな困難に直面しても決して諦めず、“運命”に立ち向かうデヴィッドの姿に、その答えがある。

・『アジャストメント』ブルーレイ＆DVD 特集ページ - MOVIE ENTER

■関連ニュース
・マイケル・ムーア監督、次期大統領にはマット・デイモンを大推薦！
・マイケル・ムーア、次期米大統領選にマット・デイモンの出馬を熱望
・マイケル・ムーア監督、マット・デイモンを大統領に推薦