三菱の電気自動車i-MiEVが大幅に改良されて、低価格な「M」と定格仕様と機能・装備を充実させた「G」という2つのグレード設定。「M」は7月25日、「G」は8月中旬から発売となります。


エントリーグレードとなる「M」は、経済産業省の補助金制度が提供された場合には実質的な負担額は188.0万円となり、お買い得感が増しています。


バッテリーは10.5kWhと小型化されていますが、制御の向上などでカタログ上の航続距離はJC08モードで120km。普段買い物や子供の送り迎えなどに使っている方でしたら、十分な性能といえるでしょう。


そして従来の仕様に基づく「G」は上級グレードとして装備を充実させていて、LEDヘッドライトやリヤコンビライト、本革巻きステアリング&シフトノブなどを装備。またカーナビやシートヒーターを標準装備にしながらも価格が抑えられていて、補助金が受けられた場合の価格は284.0万円となっています。


こちらは従来同様の16.0kWhのバッテリーを搭載。JC08モードでの一充電走行距離は180kmです。


ちなみに車両統合制御技術の改良で、ブレーキペダル連動回生ブレーキ(ブレーキペダルを踏み込むと回生ブレーキが強くなる制御)を全車に新採用。これによる減速エネルギーの回収量の増加などで、一充電走行距離を従来から約2割拡大させたそうです。


加えて滑りやすい路面や急なハンドル操作による車両の不安定な動きや車輪のスリップを防ぎ、安定した走行をサポートするアクティブスタビリティコントロール(ASC)を全車に標準装備。


このほか普通充電用ケーブルとして、充電状況を常に監視するコントロールボックスを追加したAC200V(15A)専用充電ケーブルを標準装備(EV充電用の屋外コンセント[平型、パナソニック電工製WK4322]に対応)。なおAC100V専用充電ケーブルはメーカーオプションで設定されています。


また、10月以降にメーカーオプションが追加されます。


MiEVリモートシステムは、普通充電ケーブルが接続された状態で、車両と離れた場所から専用の「MiEVリモコン」によって、充電の開始や終了、出発前のエアコン起動、そしてリモコンに現在のバッテリーの状態を表示できるようにしたもので、充電がより便利になるわけです。


もう一つはプレミアムインテリア・パッケージで、インパネ上部やドアトリム、シート生地をダークブラウンとしたほか、専用デザインのセンターパネル、ダイヤる類にシルバーアクセントを配するなどで、見た目と質感の両方を向上させています。


i-MiEVは09年7月のデビュー時が459.9万円。そして個人向け販売が始まった10年4月には398.0万円。そして新型の「M」が260.0万円(Gは380.0万円)ですから、急激に価格が下がっている感じです。電気自動車の時代は、急速に近づいているのかもしれません。


(佐藤みきお)


画像が統べてみられない方はコチラ


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上級仕様のG



エントリー仕様のM



Mのインパネ



プレミアムインテリア・パッケージのインパネ




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