ニースからマルセイユへの移籍が決まったものの、契約直前のメディカルチェックで心臓に異常が見つかり、入団がペンディングになっていたフランス代表FWロイック・レミ（23）。

　異常が重大な場合は早すぎる現役引退に追い込まれるおそれもあったが、23日に行なわれた精密検査の結果、プレーを続けるのに支障がないことがわかった。レキップ紙が24日正午すぎ、ウェブ版の速報で伝えた。

　フランスでは、昨年にはスティーブ・サビダン、一昨年にはリリアン・テュラムが入団直前に心臓の異常が発覚して現役引退に追い込まれるというショッキングな例がつづいていただけに、“3年連続”を危惧する声があった。しかも今回は23歳の若手。もしこのまま引退となればあまりに痛ましく、フランスサッカー界の大きな損失となるおそれがあった。

　マルセイユにとっても、重要な新戦力であるのはもちろんだが、1550万ユーロ（約16億5000万円）という大枚の移籍金を払って手に入れた事情もあり、大きな安堵をもたらすニュースとなった。

　マルセイユはつい先日、トゥールーズから同じくフランス代表FWのアンドレ＝ピエール・ジニャック（24）も獲得している。これで昨季リーグ得点王のママドゥ・ニヤン（フェネルバフチェへ移籍）の穴を埋めるには十分な補強ができた。

　29日のボルドー戦（第4節）には新しい二枚看板がそろって出場できそうな見通しだ。