スペイン・スーペルコパ第1レグ、対セビージャ戦。ホームで戦うセビージャがW杯優勝スペイン代表メンバーを欠いたバルサを3−1で降し、今シーズン最初のタイトルにリーチをかけた。

 8人のスペイン代表メンバーを招集することができなかったグアルディオラ監督は、スタメンにセルジ・ゴメス、ウリオル、ジョナタン・ドス・サントスなどバルサBで活躍する選手を中心に選手を起用。トップにはイブラヒモビッチが居たが、メッシはベンチスタートだった。

 前半、左からマックスウェルのセンタリングをイブラヒモビッチがうまく合わせて先制したバルサだったが、いつものような後方からのビルドアップがなかなかできない。スムーズに効果的な縦パスを入れることができず、前線までボールを運ぶ前にミスを犯しカウンターを受けるという形が目立った。

 サイドラインぎりぎりまで若い選手達に必死に指示を出すグアルディオラ監督の姿が全てを物語っていた。追加点を奪いにいけないバルサ。そんな相手をセビージャはサイド攻撃で苦しめる。まずルイス・ファビアーノのゴールで同点とすると。途中出場のカヌーテが72分、82分に追加点を奪いあっさりと3−1の勝利。後半から入った選手の活躍でセビージャがタイトルに一歩近づいた。

 一方、先制しながら後半に3失点で敗れたバルサ。局面では良いプレーがあるが、安定したプレーという面ではやはり主力選手がいないと継続性に欠ける。ボール支配率を高くして攻撃を組み立てるバルサにとって中盤でミスが多くなると一気にカウンターを浴びて崩れる傾向がある。“ベイビーバルサ”でセビージャを倒すのは厳しすぎた。カンプ・ノウでは主力を含め、逆転を狙う。シーズン最初の栄冠を手にするのはどちらのチームか。開幕前の大一番に注目だ。

(スペイン通信)